私の診療白書


私が院長です

院長プロフィール

病院のご案内

本物の獣医・
ニセ物の獣医

私の診療白書

患者さんと先生達の
広場


このページはKOBE愛犬病院での治療を通じ、より多くの獣医さん、ペット愛好家、そして何よりもペット自身のために広く役立てていただくよう開設いたしました。

 

第1章           ハリの効用について

 

第2章           犬の食事について

 

第3章           インフォームド・コンセント

 


来院された患者さんに犬の治療についてご理解いただくために、このページで紹介した内容等をレポート(KOBE愛犬Report)としてまとめ、配布しております。その内容を紹介しましょう。

KOBE愛犬Report No.1  ドッグフードの功罪

KOBE愛犬Report No.2  椎間板ヘルニア恐るるに足らず


 

第1章         ハリの効用について

今日は皆様にハリの効用についてお話しましょう。

ハリ治療は薬剤の副作用や薬害のない、身体にやさしいクリーンな療法です。当動物病院では数年前からハリ治療を導入しており、大きな効果をあげています。

ほとんどの病に効くように東洋医学書には書いてありますが、その中でも私の経験により、目に見えて良くなる項目から書いてみます。

 

 

1.        後躯(こうく)麻痺

後躯麻痺では、前肢だけが機能し、後肢がブラブラ状態の症状となります。多くの獣医さんは、レントゲン撮影後、直ちに椎間板ヘルニアと診断され、そのうちの多くは手術を勧められるようです。何頭か手術をされた犬もみておりますが、手術を拒否して私どもに来られる方の大半はハリ治療で完治いたします。

一度メスを入れた犬は治るのが非常に困難で、私の経験ではそのレントゲンを見ても、椎間板ヘルニアと診断するのには首をかしげるようなことが多く、まして私自信は手術をして犬の椎間板を触ろうなどとは絶対に思いません。人間でも椎間板ヘルニアを手術した人を何人も見ていますが、「完治した」、「手術をして良かった」といっている人はほとんどいません。

さらには、交通事故や高所から落ちた等の外的原因で脊髄損傷を起こしている犬はハリでは直ることがまずありません。

 

犬の後半身麻痺の原因としての多くは、

  牡犬が牝犬に交尾を求めて振り落とされたとき

  チンチンをさせて後ろにひっくり返ったとき

  階段の途中などで怖くなって身体が固まってしまい、何かの拍子でムリな動作をしたとき

  フローリングで滑って腰をいためたとき

等で、脊髄損傷のケースは少なく、多くの場合はギックリ腰だと思います。

百歩譲って、仮にそれが椎間板ヘルニアだとして犬を手術したとすると、麻酔から覚めたとき、どうやってその犬を安静にさせるのでしょうか。不可能だと思います。麻酔が覚めて意識が戻れば、必ずその犬は動きます。人間の場合でも、何日間かは動かさないように安静にさせます。私の見た手術された犬は脊髄が、盛り上って曲がっているのがはっきり見てとれました。人工的に脊髄を歪めるような手術では、立てないのも当然です。経済的な理由等で、手術を諦め、当方へハリ治療で何とかならないかとみえられた方々が割合多く、それらの犬達がほとんど良くなっているのです。

 

私の治療は、最初連続して7日〜10日間は毎日ハリ治療を行います。その後は週に1度通院していただきます。治療を早く始めた犬ほど早く治ります。半年程経ってから来る犬は、その分遅くなります。一年以上経過してからの犬は、ほとんど絶望的で治りません。そして手術を受けた犬も、完治は困難です。手術後23ヵ月経って来院した犬の場合も、大丈夫かなと思い治療しましたが、同時期に治療を始めたメスを入れていない他の犬より、その治療効果はでておりません。

一般に人間のお医者さんも獣医も、西洋医学が第一で、東洋医学を軽く見る傾向にあります。しかし西洋医学の範疇では、手の施しようもなくなったとき、古代からの東洋医学を今一度見直しても良い時期に来ているのではないでしょうか。

 

 

2.        白内障

白内障の治療もハリにより大きな効果が上がっています。この症状はヒトと同様、犬の場合も7才以上の高齢になればよく現れる症状です。水晶体が老化することにより、白濁し目がかすんだ状態になります。私たちがシャツを脱ぐとき、白い布地を通して薄っすらと前が見えますが、丁度そのような見え方と思ってください。視力が低下し、歩くと物にぶつかったりして、運動することを嫌がる様になります。また、45才での発症は、近親繁殖による劣性遺伝が出てくることによる場合が多く、一時的によくなっても再発するようになります。

 

一般的な治療方法としては、薬によるものがありますが、進行を遅らせることはできても、治癒には至りません。また手術による方法は、濁った水晶体を取り除いて、替りに人工的なレンズを埋め込みます。高度な熟練を要する手術で、危険も伴うため、完治の確率は高いものの、金銭的な患者さんへの負担は決して軽くはありません。

人間の場合は保険も利くようになり、手術が通常の治療方法として確立されておりますが、犬の場合、保険は利かず飼主の費用負担は大きくなります。片方の眼の手術で2030万円、両眼となれば5060万円の出費となります。しかも術後の余命は数年の老犬に、そのような負担を飼主に課すのは、獣医としてこれを容認する気にはなれません。

そこで、当医院では犬の眼のツボにハリを打って効果はないものかと考え、実施したところ、大半の白内障の眼がずいぶんよくなることに着目いたしました。散歩の途中で溝にはまっていた犬が、それを避けて歩くようになり、眼の白濁もブルーに変化、全治しないまでも、散歩や屋内での生活に支障は来さない程度までになります。運動量の少ない老犬にはこの程度の回復で十分と考えました。

 

私の治療方法は、最初57日の間は集中して施し、後に1週間〜10日に一度の割合で施鍼いたします。これにより大半は日常生活には支障のない程度まで回復いたします。手術による方法に比べ、犬だけでなく飼主にも負担が軽く、当医院では多くの方に喜んでいただいております。

 

ハリ治療による患犬の例(年齢は治療時)

 

 

 

※ オーナによるハリ治療については、オーナの自己責任において実施していただいております。

 

 

u  佐々木 こじろう くん(動画付)new!

ロングMダックス 牡5

後躯麻痺

 

 

 

発症翌日の初診では全く動けなかったが、3日目の治療で自力での排尿可となり、3週間後には歩いた。

 

 

u  宮内 グー太 くん(動画付)

Wコーギー 牝4

後躯麻痺

 

 

 

発症翌日からの治療のため、3日目で立ち、6日目で歩き、16日目で走れるようになった。

 

 

u  山本 ミッキー くん(動画付)

雑種 牝14

老化神経痛

 

 

 

老衰で歩けなくなり来院。食事療法も含め13回のハリ治療で起立。

 

 

u  榎本 クー くん

ロングMダックス 牡5

後躯麻痺

 

 

 

奄美からの患犬。椎間板ヘルニアとの診断であったが一週間の滞在後帰島。以後自宅でのオーナ自家ハリ治療により回復。

クー(coo)くんの治療についてはオーナ殿のHPを参照。

 

 

u  小谷 マミ ちゃん(動画付)

ヨークシャーテリア 牝10

術後腰痛

 

 

 

手術後の衰弱による腰痛のため歩行困難となった。8日間の治療で歩行に支障はなくなった。

 

 

u  太田 クータン ちゃん(動画付)

スムースMダックス 牝8

後躯麻痺

 

 

 

2ヵ月半、約20回の治療で立った。

 

 

u  安本 タクト くん(動画付)

バセットハウンド 牡10

後躯麻痺

 

 

 

大津在住ということもあり、オーナ自家治療と併用した結果、2ヵ月半で立った。

 

 

u  鈴木 コビィ くん(動画付)

ロングMダックス 牡7

後躯麻痺

 

 

 

治療後1ヵ月半で立った。その後治療を続け、5ヵ月でほぼ完治の状態となった。

 

 

u  白木 ミルク ちゃん(動画付)(製作中)

ロングMダックス 牝9

後躯麻痺

 

 

 

初診後約3週間で立った。オーナの都合により自宅でのハリ治療を指導。

 

 

u  近藤 ラン ちゃん(動画付)

ロングMダックス 牝4

後躯麻痺

 

 

 

横浜からの患犬。遠地のためハリ治療方法を指導、回復に長期間要するも、オーナによる献身的な治療の甲斐あって、立派に立った。

 

 

u  槻瀬 インディ くん(動画付)

スムースMダックス 牡5

後躯麻痺

 

 

 

発症後時間が経過しており、治療に長期間要した。